◉ぼくの今の願いは、そんなにむずかしいことじゃないです。一時的でもいいから退院し、家族と楽しい時間を過ごしたり、気の合う友人を招いて、食事とは行かないまでも、一杯のコーヒーを飲みながら、マスクごしにおしゃべりしたい。このささやかな願望が、「あ、行けるかも」と思える日もあれば、血液検査の結果に不穏なものがあると主治医から説明を受けて「ヤバいかも」と思う今日のような日もあります。
◉そんなとき、ぼくは心にある「願望カレンダー」を1週間繰延べて、そっと組み直すんです。
◉ぼくの病気が見つかって、わがファミリーは結束が強まっているようです。◉例えば息子。息子にはしばらく会えていない二人の子どもがいます。だからぼくも孫たちに何年も会ってない。
◉ぼくの病気の状況を妻に聞いて息子は思ったんでしょう。「孫たちをとうさんに会わせなきゃあ」。話はとんとん拍子で進んでいます。ただぼくの一時退院の日が決まらないだけで。◉ぼくは息子に聞きました。「Mちゃん(息子の元妻)になんて話したの?」「とうさんが死にそうだからさ、二人をとうさんに会わせたいんだ」ーでかした息子よ、よく言った!
◉それでぼくは舞い上がっています。「これが最後になるかもしれないから、白髪染めして元気なおじいちゃんで会った方がいいんじゃない?」「とうさんがそう思うんならいいんじやね?」。
◉しかしここに思わぬ伏兵。妻が「別に年相応の髪でいいよ」と。娘は中立派か?
◉結束の中にも亀裂が。ところでぼくは息子に言いました。「だけどさあ、じいちゃんの髪の色より、父親が金髪、耳にピアスジャラジャラの方が小学生にとってどうよ?」「いやあ、実はオレもそう思っているんだ」。そうか、一応、ちゃんと考えてるんだ、よかったよ。
◉さて、わが家の結束と亀裂、その行方は?
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