◉おとといぼくが見た幻覚の話を昨日のつれづれ入院日記23に書いたけど、これから書くのは2000年4月に体験したことです。
◉その日、父は国立函館病院の呼吸器病棟の個室の酸素テントにいました。2月下旬にわかった肺がんの第一弾の放射線治療で腫瘍が小さくなったのも束の間、放射線治療の副作用の影響で間質性肺炎を起こしていました。苦しそうでした。麻薬も使い、呼吸の苦しさを抑える手立てが取られているようでした。ぼくと弟が泊まり込んでいましたが、夜更けの時に、目を覚ました父が私たち兄弟に言いました。
◉「今から悪魔が来て笛を吹く。すると車のトランクから2億円出てくる。それで病気を治せる」と。
◉おそらく私たち兄弟はオロオロしたと思います。正確に思い起こすことができません。
◉その翌日、父に人工呼吸器がつけられ、さらに1週間後に父は亡くなりました。
◉ガン告知の時に父が言い放った「おれの望み通りガンになった」の言葉は、予科練帰りの死生観の美学だったのか、だとしたらあの悪魔の笛の話はなんだったのか、ただの幻覚だったのか、今でも考える時があります。
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